花粉症・アレルギー|ふくい耳鼻咽喉科|小牧市岩崎の耳鼻咽喉科・アレルギー科

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花粉症・アレルギー

花粉症・アレルギー|ふくい耳鼻咽喉科|小牧市岩崎の耳鼻咽喉科・アレルギー科

アレルギーの治療

耳鼻咽喉科で扱うアレルギー疾患は、主にアレルギー性鼻炎となります。(アレルギー性鼻炎の説明については、鼻の項目をご覧ください。)
アレルギー性鼻炎の治療方法は、主には飲み薬、点鼻薬での治療となりますが、症状の緩和が主目的となり、根本的な治療ではありません。現在の医学ではアレルギーを根本から治療することは難しいとされていますが、それに最も近い治療方法がアレルギー免疫療法です。
アレルギー免疫療法とは、アレルギーの原因となる抗原(アレルゲン)を少量ずつとることで体を慣らし、症状を和らげていく治療方法です。注射で投与する方法もありましたが、近年アレルゲンを舌の下に投与する方法である舌下免疫療法が行われるようになりました。

舌下免疫療法は現在スギ花粉症、ダニアレルギーの患者様に対して行っています。

舌下免疫療法について(鼻アレルギー診療ガイドライン2020年版より引用)

方法

まずは問診、血液検査または皮膚テストでアレルギーの原因を確認します。
気管支喘息の方、口に傷や炎症がある方、他疾患で治療を受けている方、妊婦さん、授乳中の方は治療が受けられない場合もあります。

  • 1日1回舌下に薬を投与します。
  • 投与したら1〜2分、あるいは完全に薬が溶けるまで待ち、その後飲み込みます。
  • 投与後5分間はうがい、飲食は控えます。
  • 投与前後2時間は入浴や飲酒、激しい運動は避けます。
  • 薬剤は徐々に増量していきます。
  • 副作用を起こす可能性があるので、初回の投与は医療機関で行い、投与後30分は医師の監視下で待機します。
  • 翌日からは患者様ご本人で投与しますが、日中やご家族がいるところでの投与をお勧めします。
  • 治療期間は3〜5年です。
  • 投与を長期で中断した後、再開するときは、医師に相談する必要があります。

有効性

免疫療法は8割前後の患者様で有効性が認められています。種々の報告から安全性の確認がされています。

副作用など

投与する部位である口腔内の腫れ、かゆみが最も多く見られます。特に投与後30分は注意が必要です。また、投与開始初期の1か月程度は症状の変化に気を付けていただく方が良いです。副作用は投与数時間で自然に回復することが多いですが、長時間持続する場合は医師に相談をしてください。
アナフィラキシーなど重篤な症状が起こる可能性もあります。急な息苦しさ、めまい感、などがある場合、直ちに医療機関を受診するなどの対応が必要です。しかし、舌下免疫療法においては、アナフィラキシーの報告は少なく、安全に行うことができます。

アレルギー性鼻炎の治療には外科的な治療もあります。
鼻には鼻甲介があります。上鼻甲介、中鼻甲介、下鼻甲介ですが、アレルゲンが付着して一番反応をしやすいのが下鼻甲介です。この下鼻甲介をCO2レーザーで照射して粘膜を焼灼します。
手術を希望される方は近隣の病院へ紹介しますので、お気軽に相談してください。